『まだ 焚き火が恋しい』

畑仕事の休息には温かさがまだいる。
茶を飲みながら辺りを見渡すと春の花水仙が満開である。
春は「発陳」の時 すべての植物が上に上にと伸びる。
人の気持ちものびのびとあるべきかな。

しかし、やんごとなき事が多いのも春である。
忘れかけていた自然に脅威がやってきた。
古来より「なゐ」と呼ばれ恐れられた地震は、東北に大きな被害の爪痕を残した。

大自然の中に生かされている事を痛感させられる。
自然から厳しさも学ばなくては生きれないのだろう。
水仙に美しさと有毒成分があるように。

ものわすれ

「なんだったかな?」「今日は何月何日かな?」
「78歳の主人の物忘れがひどくなっている。なんとか・・・」
認知症の軽度な部類のものだと思われます。長年を共に連れ添った婦人の心配顔がなんとも胸が痛い。。

世の中では増加の一途。私の薬局では少ない患者であるのですが。
ほとんどは病院から介護施設に行くケースとなります。

漢方では健忘症。心は神を臓し、血脈を主る。

この時の神とは精神、意識、思考。
「神は日中には血脈にあり、事にふれて是非を判断す。夜間は神の舎である心に帰り、意識活動をやめる」と。
神は血と共に巡るのだから、血の不足は大問題。(陰の充実)
そしてもう一つ。
陽気である。体がよく動くように。(陽の充実)
薬草の陽気を盛り上げる力を借り、体を冷やさず、楽しく生きること。
「おじいさん、それで どうなったの よかったね」をつづける日々を・・・。
いつまでも老夫婦に笑顔があるようにと願っています。

『三寒四温』

厳しく寒い冬は徐々に衰え、暖かい日差しが注ぐ春の足音が聞こえてきました。春は目前に迫っています。

ところが、隙を狙って『風邪』が人々の体に入り込んでくる時期でもありますね。気は抜けません。。
今日の話題はそこから取り上げてみようと思います。

近所の奥さん
「市販の風邪薬は早く効くけど、漢方薬はぼちぼちしか効かんなぁ。」
店主
「・・・!?」

確かに、季節の変わり目の風邪は判断が難しく様々な症状によって、漢方薬を選定するのが難しいのですが。。

自然界に生かされる人は外的影響を常に受けています。
それは外感といって(風・寒・暑・燥・湿・火)のことです。
ここから東洋医学では、人の内部にも目を向けます。
すると、内傷七情といって(怒、喜、憂、思、悲、驚、恐)という心の状態も考慮しなければならないのです。

少し複雑ですが、要は「気をしっかり持って、日々を過ごしましょう。」
ということでしょうかね。。

きこりの目線

「バキバキ、ドスーン!」
息をのむその瞬間。
まるでスローモーションから早送りのシーンのように切り替わり、ビリビリと空気を伝ってくる衝撃。

ひと呼吸おくと、空に向かってまっすぐ伸びている木が倒れ、辺りの草木を薙倒し、横たわっていると実感します。

次の冬、さらにその次の冬の薪つくり。
「木」を「薪」として使うのに十分な乾燥の必要があります。

陰陽五行の世界では「木」は「肝」と相似していると考えています。
つまり、木は根から養分を吸収し枝を伸ばし全身を成長させます、人間の
「肝」の役割に置き換えて理解すると分かりやすいでしょうか。。
また、古人は「木は曲直となす」といい真っ直ぐや曲がりながら上に生長しノビノビとを由としたようです。

ストレスの多い世の中、森の木々から人は無意識のうちに気づかされていることが多いように感じます。木々が大地に根を張り森を形作るように「ノビノビ』と生きていきたいですね。