長梅雨は、何を・・・

「蒼朮を焚き ひそやかに すまひけり」漢方生薬にキク科のオソバオケラを蒼朮という。梅雨の時季にこれを焚いて室内の湿気を払ったとある。今は除湿機であろうが、古の人の知恵だ。外の世界の湿だけでなく、体内の湿をも除く力が自然力の蒼朮である。

気象庁発表によると昭和26年以来の長い梅雨。私の齢と同じだ、と思うとなんだか妙な気になる。

「脾は湿を忌む」漢方の世界ではお題目のごとく定理である。年中かもしれないが日本は「湿」が多いお国柄。よって湿の絡む病が多いので多くの除湿による漢方薬が汎用である。「湿」は重く、粘っこくなかなか取れない。古来よりの生活の知恵をもっと、いただきたい。

「植物はすごい」著者 田中修 身近にも自然の力があることを教えてくれる。

茗荷
茗荷です。

7月の訪問者

7月は、はげしい月、そして爽快な月。だと「季節のかたみ」の中で著者、幸田 文さんは描く。210mの山頂の木立の中にもコロナも来るのだろうか?訪問者は色々である。居住して初めて水道端で生き生きと動くサワガニを、そして日本蜜蜂たちの働く姿を見るとなんだかボーとして及び腰で生きることを恥じる。

夏野菜が収穫時期となった。夏のほてりの中で清涼感を与えてくれる。そして太陽の力も。これもまた見えぬ訪問者であろう

蟷螂生の時

六月の初めはバラ、紫陽花が咲き乱れ始めます。世の中の喧騒もどこ吹く風。我が家の庭も華やかになり、家内は息つく間もなく庭に庭にと出ています。忙しさの中に歓び感があふれています。今時期は蟷螂生(カマキリショウズ)ともいわれます。カマキリはどんな相手にもひるまず立ち向かう精気をもっているとか。コロナウイルス蔓延の時に少しあやかるのもいいのでは。自粛、ソーシャルディスタンス、ステイホームなどの言葉が次々生まれドンドン内向きの気持ちになっている昨今です。

漢方の世界ではこのような日々はますます陽気を失うと言われます。

先日は、お陰様でたくさんのソラマメ(空豆)の収穫がありました。天に向かい勢いよく育つ姿は体に力を注いでくれる気がしたので友人知人にお裾分けいたしました。

厄災を雛に託して・・

桃の節句も過ぎた。本来は中国の「上巳の節句」といい、自分に降りか厄災を流し雛にして流したのが、3月最初の「巳の日」だったらしいが・・。マスク、手洗い、また一部では熱に弱いので体を冷やす飲食を控えることも大切だとか。いかにしてウイルスという邪気が過ぎ去るのを待つのみである。

暖冬の新春に

早くも1月も半ば。

24節気の立春を迎えようとしているのに、まだこの冬の雪も見ない年は本当に珍しい。紀元前に書かれた医書「素問」は冬の3か月を「閉蔵の時」と。

つまり、あまりエネルギ-使わず貯めなさいと言っています。冬は五行説では腎に配当されています。腎は精を蔵しています。現代的にはホルモンであり、エネルギーでしょう。私たちの大切な大切なものが腎中あります。

暖冬はこの地方の産物である切干大根の乾燥にも影響しているようです。霜がなく北風が吹き抜けていくのに。我が家の日本蜜蜂たちも早や活動をはじめたようです。

春の花、食

春満開!! 春の嵐は桜の花びらを美しく辺りに漂わせる。
木の芽が一斉に伸びると同時に人の気も登り良くも悪くも心を乱す。
アレルギーのある方はツライ季節となる

相談の中にバセドウ氏病、橋本病などの病名がチラホラと耳にする事が増えている。
西洋医学的治療も困難を極めているのか?
これらの症状に東洋医学という物差しも当ててみてはどうだろうか?
少しでも緩和すると生活が明るくなり、春も心底から感じるのではないだろか?

私の野菜畑と家内の花壇。いずれも大地と天が育ててくれる。その中に私達は生かされる。
健康な毎日は、良い食事と穏やかな心ですこやかに送れるのだが・・・・
なかなか難しい。

せめて春の山野草を食してみよう

逃げる2月

真備町の水害から8ヶ月。
何となくブログ更新もせず、なんだか気力湧かず時が過ぎてしまった。
ボーっとして本の世界に逃げ込んだ感じ。

治療費5千万円とかいう抗がん剤が出てきた。
特定の癌に80%の治癒力があるという。
二人に一人が癌になる時代。
何とか生きたい思いはみんな同じだが、病人を減らす対策はなかなか注目話題とならない。
医療過誤が起きる数は年々増えているが、大変な数の患者を診る医療現場の対応はままならない。

ピンピンコロリの世界を真剣に考える時が来たといつも思い、、
漢方の世界は何か少しでも役に立てる世界があるのではないか。
癌細胞に対峙することは不可能でも、病気に罹りにくいか体を作り、症状を緩和し、気持ちの良い毎日が送れる一助になると思います。
正し、日々の生活を振り返って養生を今一度考えるという条件が伴います。

漢方は自然です。自然の恵みです。この世界に存在する物であり、力です。

病んでしまうと「早く治りたい」と誰もが思います。
けれども多くは感染したものではありません。

毎年、学校薬剤師として小学校5、6年生に話す機会を与えてくださるのですが、 この様な事をどう分かり易く話すことができるか?難しいです。
彼らが病気をせずに元気で成長してほしいと願うばかりです。

NHK番組ではないが「ボーっと生きてんじゃあ・・・」と言われないよう。
「去る3月」を過ごしたいですが・・・・如何になりますやら!

植物の姿

9月の始まりは台風の日々であった。
暑さも少し落ち着くので秋の野菜畑は忙しい。
土を肥やし、種を蒔く。
大根、水菜、蕪、白菜などなど。
不思議なことに私の顔色とは逆に色白が多い。

大根の種の重さ1粒10mgは成長して1kgになる。
それも数か月で。
人は多くの月日をかけて多くの命をもらいながら育つ。
成長のエネルギーを自ら作る植物の底知れぬ力。

五感を研ぎ澄ませて生きる時、新たな驚きに出会う。

秋茄子

秋茄子が採れた。
インド東部が原産地らしい。
正直なもので暑い夏の日照りで畑はカラカラになり、「早く水が欲しい」と訴えかけているようで何となく 可哀そうにさえ感じた。
毎夕の水やりは人の渇きまで鎮めるようだ。

盆が過ぎ朝夕は涼しさが漂う。
迎え火、そして送り火に先祖を思い感謝する事を孫たちにも伝えるひと時だ。

暑かった!

体のほてり感を茄子が癒してくれる。