きこりの目線

「バキバキ、ドスーン!」 息をのむその瞬間。 まるでスローモーションから早送りのシーンのように切り替わり、ビリビリと空気を伝ってくる衝撃。 ひと呼吸おくと、空に向かってまっすぐ伸びている木が倒れ、辺りの草木を薙倒し、横たわっていると実感します。 次の冬、さらにその次の冬の薪つくり。 「木」を「薪」として使うのに十分な乾燥の必要があります。 陰陽五行の世界では「木」は「肝」と相似していると考えています。 つまり、木は根から養分を吸収し枝を伸ばし全身を成長させます、人間の 「肝」の役割に置き換えて理解すると分かりやすいでしょうか。。 また、古人は「木は曲直となす」といい真っ直ぐや曲がりながら上に生長しノビノビとを由としたようです。 ストレスの多い世の中、森の木々から人は無意識のうちに気づかされていることが多いように感じます。木々が大地に根を張り森を形作るように「ノビノビ』と生きていきたいですね。