「幸せの一つ」

一粒の小さな小さな種より育てたトマトの苗は背丈を超えて大きくなった。 大雨の合間の朝、家の前の畑に朝取りトマトを収穫。 朝食のジュースは格別おいしい。 トマトに「元気の源」と「おいしい幸せ感」が入っているように感じるのは私だけではあるまい。 物忘れが激しくなる糖尿病の老婆の家族は心配して漢方に救いを求めている。 持病として糖尿病を持っていると「食」に含まれる大切なものまで流してしまい、肉体も精神もおかしくなる。 「おいしい幸せ感」だけ求めるのではなく本来食品に含まれる「元気の源」を軽く見過ごしたのかもしれない。 齢と共に漢方では、 「食」から気血を生み全身に運ぶ「脾」の働きが落ちてくる。ここに漢方薬の活躍の場があると思っている。 薬品で血糖値のだけを見ているといつの間にか大変なことになるのではと啓蒙しているのだが・・・・。 「元気で老いる」こと。とても大切な「幸せの一つ」では。